Sun OpenDS Standard Edition 1.0 リリースノート

Sun OpenDS Standard Edition 1.0 リリースノート

はじめに

『Sun OpenDS Standard Edition 1.0 リリースノート』には、ディレクトリサービスシステムをインストールおよび構成するための重要な情報が記載されています。この『リリースノート』では、新機能、インストール手順、構成時の注意点、既知の問題、およびその他の問題について説明します。Sun OpenDS Standard Edition 1.0 を使い始める前に、このドキュメントをお読みください。

対象読者

Sun OpenDS Standard Edition ソフトウェアをインストールまたは管理するユーザーは、このリリースノートを読んでください。

お読みになる前に

次の関連トピックにも精通するようにしてください。

  • ディレクトリサーバーの管理
  • LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)
  • Java テクノロジ
  • XML (Extensible Markup Language)
  • 公開鍵暗号方式と SSL (Secure Sockets Layer) プロトコル
  • デジタル証明書の使用を含む、イントラネット、エクストラネット、およびインターネットのセキュリティー

内容の紹介

このリリースノートは、次の章で構成されます。

第 1 章「インストールに関する留意点」では、インストールと、ハードウェアおよびソフトウェアの要件に関連したトピックについて説明します。

第 2 章「構成に関する留意点」では、ディレクトリサーバーのパフォーマンスを最適化するための SNMP (Simple Network Monitoring Protocol) 接続ハンドラおよび Java 仮想マシン (JVM) の構成に関連したトピックについて説明します。

第 3 章「関連ドキュメント」では、Sun OpenDS Standard Edition 1.0 のマニュアルセットを利用するための情報を提供します。

第 4 章「Sun OpenDS Standard Edition の既知の問題」では、ディレクトリサーバーのリリース時点での既知の問題について説明しています。

再頒布可能ファイル

Sun OpenDS Standard Edition には、再頒布可能なファイルは用意されていません。

表記上の規則

この『リリースノート』と Sun OpenDS Standard Edition のマニュアルには、次のドキュメント表記規則が適用されます。

記号の表記規則

次の表に、このリリースノートで使用する可能性のある記号の説明を示します。

表 P–1 記号の表記規則
記号 説明 意味
[ ] オプションの引数およびコマンドオプションを囲みます。 ls [-l] -l オプションは必須ではありません。
{ | } 必須のコマンドオプションのオプションセットを囲みます。 -d {y|n} -d オプションでは、y 引数または n 引数のいずれかを使用する必要があります。
${ } 変数参照を示します。 ${com.sun.javaRoot} com.sun.javaRoot 変数の値を参照します。
- 同時に行う複数のキー操作を結合します。 Control-A Control キーを押しながら A キーを押します。
+ 連続した複数のキー操作を結合します。 Ctrl+A+N Control キーを押して放し、それから後続のキーを押します。
グラフィカルユーザーインタフェースでメニュー項目の選択を示します。 「ファイル」→「新規」→「テンプレート」 「ファイル」メニューから「新規」を選択します。「新規」サブメニューから「テンプレート」を選択します。

コマンド例のシェルプロンプト

次の表に、デフォルトのシステムプロンプトとスーパーユーザープロンプトを示します。

表 P–2 シェルプロンプト
シェル プロンプト
UNIX および Linux システムの C シェル machine_name%
UNIX および Linux システムの C シェルスーパーユーザー machine_name#
UNIX および Linux システムの Bourne シェル および Korn シェル $
UNIX および Linux システムの Bourne シェル および Korn シェルスーパーユーザー #
Microsoft Windows のコマンド行 C:\

ドキュメント、サポート、およびトレーニング

Sun の Web サイトでは、次の追加の参考資料に関する情報を提供しています。

他社の Web サイトの参考資料

このドキュメントでは、他社の URL が参照され、追加の関連情報が提供されています。

注 –
Sun では、このドキュメントに記載されている他社の Web サイトが利用可能かどうかについて責任を負いません。Sun では、それらのサイトまたはリソースで利用可能な、あるいはそれらのサイトまたはリソースを介して利用可能なコンテンツ、広告、製品、またはその他の資料を推奨するものではありませんし、それらのものに関して責任を負うものでもありません。Sun では、それらのサイトまたはリソースで利用可能な、あるいはそれらのサイトまたはリソースを介して利用可能なコンテンツ、商品、またはサービスの使用によって、または使用に関連して、あるいはそれらのものに依存することによって生じた実際の、または生じたと申し立てられる損害あるいは損失に関して責任を負いません。

他社の商標とライセンス

LINUX は Linus Torvalds の商標です。その他の他社の商標はすべて、それぞれの所有者の所有です。

この製品には、Oracle Corporation の製品である Berkeley Database のソースコードが含まれています。Sun OpenDS Standard Edition またはその認定された派生製品とは別に Berkeley Database ソフトウェアを使用する場合は、追加のライセンス条件に従う必要があります。

第 1 章 インストールに関する留意点

Sun OpenDS Standard Edition は、LDAPv3 (Lightweight Directory Access Protocol) をサポートする、パフォーマンスと拡張性に優れた Pure Java ディレクトリサーバーです。

Sun OpenDS Standard Edition 1.0 のインストールに関する具体的な情報については、https://wikis.sun.com/display/SunOpenDSSEdocs/documentation を参照してください。

その他の情報およびダウンロードについては、https://wikis.sun.com/display/sunopends を参照してください。

新機能

Sun OpenDS Standard Edition は、Sun Directory Server プロダクトファミリの中の最も新しい製品です。この「次世代の」ディレクトリサーバーには、パフォーマンス (高速な読み書き)、スケーラビリティー (垂直方向と水平方向)、堅牢な可用性、拡張性 (多数のプラグインポイント)、セキュリティー、および保守を考慮して設計された LDAP コアが含まれています。

Sun OpenDS Standard Edition には、次の機能が用意されています。

  • RFC 4510 コレクション「Technical Specification Road Map」に従った、LDAPv3 完全準拠のディレクトリサーバー
  • マルチマスターレプリケーション (WAN のサポート、強力な認証、暗号化、競合解決)
  • 対話型モードまたはスクリプト内で実行可能なコマンド行ツールの完全なセット
  • グラフィカルな設定インストーラ、アンインストーラ、および状態パネル
  • 拡張機能 (拡張された操作、制御、その他多数)
  • セキュリティー (アクセス制御、特権、SASL、SSL、TLS、StartTLS、パスワードおよびアカウントポリシー)
  • 監視 (JMX、LDAP、SNMP、通知、ログ)
  • グループインタフェース (静的、動的、仮想) およびスキーマ管理

Directory Server のハードウェア要件

Sun OpenDS Standard Edition サーバーは、アプリケーションおよびパフォーマンスの必要に応じて、使用するディスク容量を大幅に増減するように構成できます。ディレクトリサーバーのパフォーマンスを最適化するためには、設定に関する考慮事項にディレクトリサーバーのランタイム、データベース、およびログファイルのメモリー容量を含める必要があります。

一般に、Sun OpenDS Standard Edition ソフトウェアには次のハードウェアが推奨されています。

メモリー プラットフォーム要件
RAM 評価目的のみの場合は、512M ~ 1G バイト以上の空きメモリーを推奨します。本稼働サーバーの場合は、2G ~ 4G バイト以上を推奨します。
注 –
4G バイトを超える RAM を必要とする大規模なデータベースの場合、システムには 64 ビットのアーキテクチャーを使用してください。

ローカルのディスク容量 評価目的の場合は、バイナリ、ログ、およびデータベース用としてローカルディスクに 2G バイト以上の空き容量を推奨します。本稼働サーバーの場合は、サーバーが管理するデータ、ログファイル、および更新履歴ログデータベースを保持するために十分なディスク容量を確保してください。たとえば、アプリケーションによっては、ログファイルに 1G バイトのメモリーを使用することがあります。1 秒あたり 1000 の変更がある大きな負荷の場合、更新履歴ログデータベースは 30 ~ 40G バイトの大きさになる可能性があります。

サポートされるオペレーティングシステム

Sun OpenDS Standard Edition ソフトウェアは、次のプラットフォームでサポートされます。

表 1–1 サポートされるオペレーティングシステム
オペレーティングシステム バージョン
Solaris Solaris 10 オペレーティングシステム
OpenSolaris OpenSolaris 200805
Linux Red Hat Red Hat Linux Advanced Server 4.0 U5 for x86/x64Red Hat Linux Advanced Server 5.0 U2 for x86/x64
Linux SUSE SUSE Linux Enterprise Server 10 x86/x64
Linux Ubutu Ubuntu Linux 7 x86/x64
Microsoft Windows Microsoft Windows Server 2003 x86Microsoft Windows Server 2008 x86
Sun Logical Domains (LDoms) Solaris 10 が動作する SPARC プロセッサベースのシステム用の Sun Logical Domains (LDoms)
VMware Red Hat Linux 4.0 U5 および Windows Server 2008 Enterprise が動作する VMware ESX Server 3.5
注 –
x64 は、Intel 64 と AMD 64 の両方を表します。

オペレーティングシステムの要件

オペレーティングシステムの要件 ヘッダー
オペレーティングシステムの TCP/IP ポート Sun OpenDS Standard Edition では、デフォルトで次のポートを使用します。* LDAP、デフォルトポート 389* LDAPS、デフォルトポート 636* SNMP、デフォルトポート 161 (構成されている場合)* JMX、デフォルトポート 1689* レプリケーションポート 8989
注 –
一部のプロトコルでは、root ユーザーと root 以外のユーザーでポートが異なることがあります。
ファイル記述子の制限 一部の Linux システムでは、デフォルトのファイル記述子の制限は 1024 に設定されます。この値は、Sun OpenDS Standard Edition で操作する必要のあるクライアント接続、データベースファイル、およびログファイルの合計数を処理するときは小さすぎることがあります。このファイル記述子の制限を 64K (65536 個のフィールド記述子) に増やすことを強くお勧めします。

Java の要件

Sun OpenDS Standard Edition ディレクトリサーバーでは、Java Standard Edition 5 (Java SE 5) 以降のバージョンがインストールされたシステムに Java Runtime Environment (JRE) バージョン番号 1.5.0_08 以降が必要です。現時点では、32 ビットおよび 64 ビットアーキテクチャー用の Sun Java SE バージョンの JRE だけがサポートされています。

パフォーマンスの向上、およびツールと診断のサポートの向上のためには、最新バージョンの Java SE 6 を使用してください。

Solaris、Linux、および Windows システム用の Java SE 実行環境が、オンラインの Web サイト http://java.sun.com/javase/downloads で利用できます。

ソフトウェア環境の制限事項と推奨事項

Sun OpenDS Standard Edition 1.0 には、ディレクトリサーバーの初期配備に影響することのあるいくつかの制限事項があります。このセクションの、配備に関する推奨事項に従ってください。

また、管理者は、Sun OpenDS Standard Edition ディレクトリサーバーとその Java 仮想マシン (JVM) を適切に調整して、大量の書き込み操作をサポートするために十分なサイズのハードウェアが利用できるようにしてください。第 2 章「構成に関する留意点」で推奨事項を確認して、特に JVM のディレクトリサーバーを調整してください。

Sun OpenDS Standard Edition の制限事項

  • Sun OpenDS Standard Edition では、LDAP v3 を完全にサポートしますが、エイリアスデリファレンスと国際化された文字列の準備 (Internationalized String Preparation) は除外されます。また、LDAPv2 を制限付きでサポートします。
  • アカウントロックアウトは単一のサーバーでのみ動作します。
  • Sun OpenDS Standard Edition 1.0 は Windows グラフィカルインタフェースに統合されていません。
  • Sun OpenDS Standard Edition は現在、Directory Server Enterprise Edition の完全な置き換えになるようには設計されていません。今後のリリースで、2 つの製品間のレプリケーション機構が用意されます。
  • QuickSetup のようこそ画面にある Sun OpenDS SE のドキュメントサイトのリンクが間違っています。Web ブラウザで https://wikis.sun.com/display/SunOpenDSSEdocs/Documentation を指定してください。
  • Sun OpenDS Standard Edition には、ルート製品ファイル用の uninstall ユーティリティーはありません。ルートディレクトリは手動で削除する必要があります。
  • Sun OpenDS Standard Edition は n ウェイのマルチマスターレプリケーション用に設計されていますが、現時点のテストでは、1 つのトポロジで最大 4 台のレプリケーションサーバーに焦点を当てています。
  • Sun では、フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語、韓国語、簡体字中国語、および繁体字中国語をサポートしていますが、一部のユーティリティーやメッセージは完全にはローカライズされていません。ユーザーインタフェースのメッセージは、次の Sun OpenDS Standard Edition リリースで完全にローカライズされます。
    • statusuninstalldsreplication コマンド行ユーティリティーはローカライズされています。
    • dsconfigldapmodifyldapsearch コマンド行ユーティリティーは一部ローカライズされています。
    • uninstalldsconfigdsreplication、および start-ds のヘルプページはローカライズされています。
    • 一部のログメッセージは、ディレクトリサーバーを起動および停止するときにローカライズされます。
      注 –
      ローカライズされたコマンドから英語のメッセージが生成されることがあります。これは、それらのメッセージが Sun OpenDS Standard Edition コードの別の部分によって生成されるため、または翻訳後に一部のメッセージが追加されたためです。
    • ロケールベースの照合規則はサポートされていません。
    • ldapsearch --sortOrder または -S オプションでは、ユーザーロケールに従ってソートされません。

Sun OpenDS Standard Edition の推奨事項

  • データベースファイル全体をメモリーにキャッシュすると、Sun OpenDS Standard Edition のパフォーマンスが向上します。
  • マルチマスターレプリケーションのトポロジでは、エントリを移動すると名前の競合が発生する可能性があります。この名前の競合を最小限に抑えるには、必要に応じて、別のディレクトリサーバーへのフェイルオーバーを使ってシングルマスターでユーザーのプロビジョニング (追加) とプロビジョニング解除 (削除) を行う必要があります。検索と変更の負荷をすべてのディレクトリサーバー間に分散できます。
  • Sun OpenDS Standard Edition の広範囲に及ぶテストを最大限に活用するには、Solaris 10 または Linux オペレーティングシステムを使用してください。
  • Sun OpenDS Standard Edition のデフォルト設定は、最初は、限られたリソースで装置を使用する評価者または開発者を対象としています。そのため、特に書き込み操作のスケーラビリティーとパフォーマンスを向上させるには、Java 仮想マシン (JVM) と Sun OpenDS Standard Edition を調整してください。詳しくは、「Java 仮想マシンのオプションの構成」の該当するセクションを参照してください。
  • レプリケートされた環境でパスワードポリシーを更新する場合は、必ずトポロジ内のすべてのディレクトリサーバーでパスワードポリシーを更新してください。
  • setup ユーティリティーを使って、対話型モードでレプリケーションを設定することはできません。setup を使ってディレクトリサーバーを設定したあとで、dsreplication ユーティリティーを使ってトポロジ内のディレクトリサーバーを初期化します。
    注 –
    すべてのディレクトリサーバーを同じ方法で構成した場合は、GUI モードで setup ユーティリティーを使ってレプリケーションサーバーを設定できます。
  • GUI の setup のインポート機能には制限があるため、一度にインポートするエントリは 2000 以下にしてください。2000 を超えるエントリをインポートする場合は、setup ユーティリティーを使って初期構成を実行してから、import-ldif ユーティリティーを使って残りのデータをインポートしてください。

ソフトウェアの入手

Sun OpenDS Standard Edition 1.0 ソフトウェアは、次のいずれかの方法で入手できます。

  • ソフトウェアは、圧縮された ZIP アーカイブの形式で https://wikis.sun.com/display/sunopends/Sun+OpenDS+Downloads からダウンロードできます。ZIP 形式の配布は、Sun OpenDS Standard Edition ディレクトリサーバーインスタンスをインストールおよび構成するためのスタンドアロンの配信方法です。ディレクトリサーバーのインストールプロセスはとても簡単です。ZIP ファイルをダウンロードし、サーバーをインストールする場所にその ZIP ファイルの内容を抽出します。
  • ソフトウェアは、Sun OpenDS Standard Edition メディアキット (パーツ番号: DSS99–100–9929) からインストールできます。CD から setup.sh コマンドを実行するか、ZIP ファイルをフォルダにコピーして、サーバーをインストールする場所にその ZIP ファイルの内容を抽出します。
注 –
ディレクトリサーバーは、特別な特権がなくても、圧縮された ZIP アーカイブまたはメディアキット CD からインストールできます。

Sun OpenDS Standard Edition ソフトウェアをダウンロードする

  1. ブラウザで https://wikis.sun.com/display/sunopends/Sun+OpenDS+Downloads を指定します。
  2. 「Sun Download Gateway」をクリックし、指示に従って ZIP ファイルをローカルのコンピュータに保存します。
  3. 圧縮された ZIP アーカイブファイルを解凍します。
    $ unzip SunOpenDS_SE1.0.zip
    


    ZIP アーカイブを抽出するユーティリティーがシステムに付属していない場合は、Java 環境で提供される jar ツールを使用できます。

    $ /usr/java/bin/jar -xvf SunOpenDS_SE1.0.zip
    
  4. SunOpenDS_SE1.0 サブディレクトリに移動します。
    $ cd SunOpenDS_SE1.0
    
  5. SunOpenDS_SE1.0 サブディレクトリを表示します。
    (UNIX,Linux)   $ ls
    (Windows)      C:\> dir
    
    ./           Legal/       setup/       setup.sh*
    ../          README.txt   setup.bat
    

メディアキットから Sun OpenDS Standard Edition ソフトウェアを入手する

  1. メディアキット CD を CD-ROM ドライブに挿入します。
  2. CD のディレクトリに移動します。
    たとえば、UNIX または Linux システムの /vol/cdrom、あるいは Windows システムの E:\ ドライブに CD をマウントしたとします。
    (UNIX,Linux)   $ cd /vol/cdrom
    (Windows)      E:\> cd /cdrom
    
  3. CD のルートディレクトリに、次のファイルが表示されます。
    (UNIX,Linux)   $ ls
    (Windows)      E:\> dir
    
    ./           Legal/       setup/       setup.sh*
    ../          README.txt   setup.bat
    
  4. (省略可能) まずディレクトリをコンピュータにコピーする場合は、次のコマンドを使用します。
    (UNIX,Linux)   $ cd /vol/cdrom
                   $ mkdir /tmp/sunopends
                   $ cp -r * /tmp/sunopends
    
    (Windows)      E:\> cd /cdrom
                   E:\> XCOPY E:\*.* /sunopends
    

Sun OpenDS Standard Edition ディレクトリサーバーをインストールする

  1. インストールディレクトリ (SunOpenDS_SE1.0) の最上位、またはメディアキット CD から、次のように入力します。
    (UNIX,Linux)    $ ./setup.sh
    (Windows)       C:\> setup.bat
    
    注 –
    コマンド行モードで setup を使用することもできます。UNIX または Linux システムの場合は ./setup.sh --cli、Windows システムの場合は setup.bat --cli と入力します。
  2. ソフトウェアライセンス契約書を読んで、「Accept」をクリックします。
    ソフトウェアライセンス契約書が読めない場合は、Legal サブディレクトリに移動して、該当する言語のライセンスファイルを開きます。
  3. 「Select Install Directory」ダイアログボックスで、Sun OpenDS Standard Edition をインストールするパスを選択し、「INSTALL」をクリックします。
    インストールが完了したら、ダイアログボックスの「OK」をクリックします。
  4. Sun OpenDS Standard Edition をインストールしたパスから、opends サブディレクトリに移動します。
    (UNIX, Linux)  $ cd opends 
    (Windows)      C:\> cd opends   
    
  5. サブディレクトリの内容を表示します。
    (UNIX, Linux)  $ ls 
    (Windows)      C:\> dir
    ./                 ../       Legal/          OpenDS-1.0.0.zip   addons/    
    
  6. ZIP ファイルを解凍します。
    $ unzip OpenDS-1.0.0.zip
    
  7. サブディレクトリの内容を表示します。
    OpenDS-1.0.0 ディレクトリが表示されます。
    (UNIX, Linux)  $ ls 
    (Windows)      C:\> dir
    ./         ../     Legal/      OpenDS-1.0.0.zip   addons/   OpenDS-1.0.0/ 
    
  8. Sun OpenDS Standard Edition を展開したあとで、インストールサブディレクトリに移動します。
    (UNIX, Linux)  $ cd OpenDS-1.0.0 
    (Windows)      C:\> cd OpenDS-1.0.0
    
  9. setup と入力して、ディレクトリサーバーを構成します。
    グラフィカルインストーラが起動します。
    (UNIX, Linux)  $ setup 
    (Windows)      C:\> setup.bat
    
  10. インストールウィザードの質問に回答します。
    詳しくは、『https://wikis.sun.com/display/SunOpenDSSEdocs/Sun+OpenDS+Standard+Edition+1.0+Installation+Guide』を参照してください。

Sun OpenDS Standard Edition ディレクトリサーバーをアンインストールする 始める前に

ファイルとディレクトリをバックアップします。必要に応じてシステムを復元する方法を確認します。バックアップの実行について詳しくは、『https://wikis.sun.com/display/SunOpenDSSEdocs/Sun+OpenDS+Standard+Edition+1.0+Administration+Guide』を参照してください。

  1. 端末ウィンドウを開いて、インストールサブディレクトリに移動します。
    (UNIX, Linux)  $ cd OpenDS-1.0.0 
    (Windows)      C:\> cd OpenDS-1.0.0
    
  2. uninstall と入力して、ディレクトリサーバーを削除します。
    グラフィカルアンインストーラが起動します。
    (UNIX, Linux)  $ uninstall 
    (Windows)      C:\> uninstall.bat
    
  3. アンインストーラウィザードの質問に回答して、インストールディレクトリを削除します。
    詳しくは、『https://wikis.sun.com/display/SunOpenDSSEdocs/Sun+OpenDS+Standard+Edition+1.0+Installation+Guide』を参照してください。
  4. SunOpenDS_SE1.0 ディレクトリを探して、そのディレクトリとサブディレクトリを手動で削除します。
    (UNIX, Linux)  $ rm -ir SunOpenDS_SE1.0 
    (Windows)      C:\> rmdir /s /q C:\path\to\SunOpenDS_SE1.0
    

第 2 章 構成に関する留意点

ここでは、ディレクトリサーバーのパフォーマンスを監視および最適化するための、構成に関するいくつかの重要な留意点について説明します。この章は、次のセクションで構成されています。

簡易ネットワーク管理接続ハンドラの構成

Sun OpenDS Standard Edition 1.0 ディレクトリサーバーは、SNMP (Simple Network Management Protocol) を介して監視用として構成できます。Sun OpenDS Standard Edition コードでは、Java Dynamic Management Kit (JDMK) を使用して、SNMP 接続ハンドラのスマートエージェントを作成します。SNMP をディレクトリサーバー用に有効にするには、Sun OpenDS Standard Edition の配布にバンドルされている JDMK jar ファイル (jdmkrt.jar) のファイルパスを指定する必要があります。

SNMP を構成する

  1. 端末ウィンドウを開いて、インストールディレクトリに移動します。
    (Unix,Linux)   $ cd Sun-OpenDS-SE-installation-directory/bin
    (Windows)      C:\> cd Sun-OpenDS-SE-installation-directory\bat
    
  2. dsconfig コマンドを使用して、SNMP をディレクトリサーバー用に有効にします。
    Windows システムの場合は、コマンドを 1 行で入力します。ポートと root ユーザーパスワードを必ず指定してください。
    $ dsconfig set-connection-handler-prop \ 
    --port 1389 \ 
    --bindDN "cn=Directory Manager" \ 
    --bindPassword password \ 
    --handler-name "SNMP Connection Handler" \ 
    --set enabled:true \ 
    --set listen-port:8085 \ 
    --set opendmk-jarfile:Sun-OpenDS-SE-installation-directory/../addons/jdmkrt.jar \ 
    --no-prompt
    

Java 仮想マシンのオプションの構成

Sun OpenDS Standard Edition のデフォルト設定は、最初は、限られたリソースで装置を使用する評価者および開発者を対象としています。そのため、java.properties ファイルを使ってスケーラビリティーとパフォーマンス (特に書き込み操作の場合) を向上させるには、Java 仮想マシン (JVM) と Sun OpenDS Standard Edition を調整してください。

次のリストに、Sun OpenDS Standard Edition 1.0 のパフォーマンスを最適化するために役立つ JVM オプションの概要を示します。詳しくは、「https://wikis.sun.com/display/SunOpenDSSEdocs/Configuring+the+JVM+and+DB+Cache」を参照してください。

サーバーオフ

-server

サーバーアプリケーションランタイムの最適化を選択します。Sun OpenDS Standard Edition の起動と「ウォームアップ」にかかる時間は長くなりますが、大幅に最適化されてスループットの生成が増大します。

-d64

64 ビットマシン専用です。このオプションは、64 ビットアーキテクチャーで 4G バイト以上の大規模な JVM ヒープが必要な場合に指定してください。デフォルトでは、アーキテクチャーに関係なく、32 ビットの JVM が選択されます。

-Xms2G -Xmx2G

Java ヒープの初期サイズと最大サイズを選択します。これらのオプションは、ディレクトリサーバーランタイムとそのデータベースキャッシュのための十分な余裕を確保するときに使用してください。JVM ヒープサイズは、できるだけ大きくなるように構成してください。使用可能なメモリー容量を増やすと、パフォーマンスの向上が可能になりますが、高い値まで増やしすぎると、ガベージコレクションの完全な実行のために一時停止が長くなるという有害な影響が出る可能性があります。したがって、初期サイズと最大サイズは同じ値にしてください。
JE データベースフォルダ (_ Sun-OpenDS-SE-installation-directory_/db/userRoot) のサイズを目安にしてください。結合したサイズに基づいて、メモリーにキャッシュする量を決めます。この値を決めてから、ローカルデータベース (DB) のバックエンドプロパティー db-cache-percent または db-cache-size と、その他の JVM オプションを適切に調整します。Sun OpenDS Standard Edition ランタイムのための追加の余裕を十分持たせるように注意する必要があります。
たとえば、全体をメモリーに格納する 1G バイトの単一のデータベースがある場合は、2G バイトのヒープを構成し、DB キャッシュ用に 60% を予約します。preload-time-limit プロパティーを使ってローカルデータベースのバックエンドをデータベースにプリロードして、この設定をテストできます。

注 –
4G バイトを超える JVM ヒープには、64 ビットの JVM が必要です。

-XX:-DisableExplicitGC

外部のアプリケーションが負荷の大きいガベージコレクションを強制しないようにします。jstatd またはその他の Java Remote Method Invocation (RMI) ベースのアプリケーションを使用して Sun OpenDS Standard Edition を監視する場合は、このオプションを使って、予期していない一時停止を回避することを検討してください。

- XX:NewSize=512M

大量のスループットがある環境では、このオプションを使って、JVM の若い世代のサイズを増やすことを検討してください。デフォルトでは、若い世代は非常に小さいですが、高スループットのシナリオでは大量のガベージが生成されることがあります。過剰に生成されたガベージは、JVM が存在期間の短いオブジェクトを古い世代に意図せずにプロモートする原因になります。

-XX:+AggressiveOpts

JVM の追加の最適化を有効にして、パフォーマンスの向上を可能にします。

サーバーのみ

-XX:+UseConcMarkSweepGC

CMS (Concurrent Mark Sweep) ガベージコレクタ (GC) を選択します。このガベージコレクタは、「短い一時停止時間」に設定されています。このコレクタでは、アプリケーションに配信する平均スループットは低くなりますが、CPU 負荷がかかるガベージコレクションの時間は大幅に短くなります。このオプションは、応答時間の制約がある環境では必須です。

-XX:CMSInitiatingOccupancyFraction=70

コレクションを開始するレベルを選択します。デフォルト値は 68% です。

オフラインインポートのみ

-XX:+UseParallelOldGC

古い世代の並列ガベージコレクタを選択します。このガベージコレクタは、「高スループット」用に設定されています。このコレクタは、import-ldif ユーティリティーの平均スループットを最大化します。そのために、ときどきほかの処理をすべて停止するガベージコレクションを使用しますが、ガベージコレクションはインポートの場合ほど重大ではありません。

その他のアプリケーション

-client

クライアントアプリケーションランタイムの最適化を選択します。コンパイルオーバーヘッドの低下により、アプリケーションの起動と応答が速くなります。

-Xms8m

アプリケーション用に低い初期 JVM ヒープサイズを選択します。

-XX:+PrintGCDetails

ガベージコレクションの詳細を出力します。

-XX:+PrintGCTimeStamps

デバッグに役立つガベージコレクションのタイムスタンプを出力します。

第 3 章 関連ドキュメント

ここでは、Sun OpenDS Standard Edition Directory Server で利用できるドキュメントについて説明します。

Sun OpenDS Standard Edition ドキュメントの利用

次の Sun OpenDS Standard Edition 1.0 のドキュメントは、https://wikis.sun.com/display/SunOpenDSSEdocs/documentation のサイトで入手できます。

  • Sun OpenDS Standard Edition 1.0 Installation Guide
  • Sun OpenDS Standard Edition 1.0 Administration Guide
  • Sun OpenDS Standard Edition 1.0 Configuration Reference Guide
  • Sun OpenDS Standard Edition 1.0 Reference Guide
  • Sun OpenDS Standard Edition 1.0 Command-Line Usage Guide
  • LDAP および Directory の用語集
注 –
今後、Sun OpenDS Standard Edition の完全なドキュメントセットが http://docs.sun.com/ に含められる予定です。

第 4 章 Sun OpenDS Standard Edition の既知の問題

次に、Sun OpenDS Standard Edition 1.0 のリリース時の問題を示します。

既知の問題

ここでは、リリースの時点で存在した既知のバグの一覧を示します。

問題 2606

ldif-diff が大きな LDIF ファイルで OutOfMemory エラーの原因になる。
JVM のメモリー設定によっては、大きな LDIF ファイルを読み込むと、ldif-diff ユーティリティーの使用によって Java ヒープの outOfMemory エラーが発生します。
回避方法: この問題が発生する場合は、Java ヒープメモリーのサイズを大きくします。

問題 2829

レプリケーションサーバーの構成中および構成解除中に問題が発生する。
dsreplication ツールを使ってレプリケーションサーバーを構成し、構成解除して、もう一度構成し直すと、レプリケーションサーバーは接続に失敗します。これは、レプリケーションサーバーが正しい証明書を検出できないためです。

問題 2963

dsreplication --status によって、存在しない変更の大きな値が返されることがある。
特定の読み込み条件のもとでは、dsreplication --status コマンドによって、存在しない変更の大きな値が表示されることがあります。

問題 3057

JE チェックポインタスレッドが、チェックされていないデータベースの増大の原因になる。
Oracle Berkeley Java Edition (JE) コードの既存のバグのため、大量の書き込み負荷のもとでは JE チェックポインタスレッドが拡大縮小に失敗します。
回避方法: この問題が発生する場合は、JE バックエンドのワークスレッドの数を減らして、クリーナスレッドの数を増やします。

問題 3315

ピアが初期化を完了する前に dsreplication --initialize-all が返される。

問題 3328

status-panel でサーバーを起動すると、サーバーがオプション -client -Xms8m を使って起動される。
status-panel でサーバーを起動すると、サーバーは -client -Xms8m を使って起動されます。状態パネルを使ってディレクトリサーバーを停止してから起動すると、ディレクトリサーバーは間違った Java 引数を使って起動されます。
回避方法: status-panel を使ってサーバーを停止または起動しないでください。

問題 3376

コマンド出力が UTF-8 以外のロケールで文字化けする
Sun OpenDS Standard Edition が出力時にサポートするのは UTF-8 エンコーディングだけです。ローカライズされた UNIX または Linux プラットフォームで UTF-8 以外のエンコーディングを使用する場合は、環境を UTF-8 に設定して、国際文字セットが文字化けしないようにしてください。たとえば、UTF-8 サポートを使ってフランス語のロケールに切り替えるには、次のようにします。

$ export LC_ALL=fr_FR.UTF-8


また、端末のエミュレータを必ず UTF-8 に設定してください。Microsoft Windows は UTF–8 エンコーディングをサポートしていないため、ローカライズバージョンの Windows を使用している場合は、ローカライズされたメッセージで文字化けが発生する可能性があります。Windows システムの場合は、英語でメッセージを表示することをお勧めします。Sun OpenDS Standard Edition を英語に切り替えるには、次のコマンドを使用します。

$ set OPENDS_JAVA_ARGS=-Duser.language=en


この設定を固定するには、「マイコンピュータ」を右クリックして、「プロパティ」、「詳細設定」の順にクリックします。「環境変数」をクリックし、「新規」をクリックします。変数 OPENDS_JAVA_ARGS と、その値として -Duser.language=en を追加し、「OK」をクリックします。

問題 3384

メッセージの一部しかローカライズされない。
オペレーティングシステムで英語以外のロケールを使用している場合でも Sun OpenDS Standard Edition で英語を使用するようにするには、次のようにします。

  • UNIX または Linux プラットフォームの場合:
    $ export LC_ALL=en_US.UTF-8
    
  • Microsoft Windows の場合は、問題 3376 で Sun OpenDS Standard Edition を英語に設定する方法を参照してください。

問題 3392

現在、レプリケーションの競合が次のシナリオで存在している。

  • シナリオ: 複数の値がある属性の mod_del と mod_add
  • シナリオ: 複数の値がある属性に対する二重の mod_add
  • シナリオ: 複数の値がある属性に対する double_del
  • シナリオ: 1 つの値の属性に対する二重の mod_del
  • シナリオ: 同じエントリの二重の mod_rdn
  • シナリオ: 2 つの逆の mod_rdn
  • シナリオ: mod_replace と mod_rdn の競合
    問題 3394、3397、3399、3402、3410 も参照してください。

問題 3417

import-ldif のインポートで VLV インデックスがサポートされない。
回避方法: rebuild-index コマンドを使って、インデックスをインポートしてから再構築します。たとえば、myVLVIndex という名前の VLV インデックスがあるとします。インデックスを再構築するには、次のコマンドを使用します。

rebuild-index -b dc=example,dc=com -i vlv.myVLVIndex
注 –
vlv プレフィックスに注意してください。この手順は、インデックスをインポートしたあとの手順です。

問題 3439

dsreplication によるオンラインの並列の初期化に失敗する。
レプリケーション機構では、同じレプリケーションサーバー内の同じドメインで並列で動作する複数の全体更新をサポートしていません。

問題 3454

dsreplication による並列の有効化に失敗する。
dsreplication --enable では、複数のディレクトリサーバーが並列で有効になることはありません。
回避方法。dsreplication --enable を使って、各レプリケーションサーバーを一度に 1 つずつ有効にします。

問題 3455

VLV インデックスを削除するとエラーが発生する。
dsconfig コマンドで VLV インデックスを削除すると、ディレクトリサーバーによりインデックスは正常に削除されますが、サーバーとの通信中に通信エラーが発生しましたというエラーメッセージが表示されます。

問題 6715991

QuickSetup のようこそ画面にあるドキュメントサイトのリンクが間違っている。
回避方法: ブラウザで https://wikis.sun.com/display/SunOpenDSSEdocs/Documentation をポイントします。

問題 6720079

Sun OpenDS Standard Edition 製品ファイル用の uninstall ユーティリティーがない。
回避方法: Sun OpenDS SE のインストールディレクトリを手動で削除する必要があります。

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